UNVOICED

ギャラリーに会場下見にきてくれた際、田中紗樹さんにギャラリー前の1本の桜の木について話しました。

桜並木沿いにある昨年新しくオープンしたギャラリーの前には、1本の大きな桜の木があります。
苔むして堂々と大きく存在するその木には他の桜の木にはない不思議な感じがあって、ずっとその木を見上げる人がいたり、

抱き付く人もいて、ギャラリーに来たある方は「ここに入った時からあの木が後ろから呼んでくる気がする」と言ったり。

入口以外に窓のないギャラリーですが、あの木が風通しをよくしてくれたり、温かく包みこんでくれたり、

私たちもその木にずっと見守られているような気がしているとお話ししました。

各地でいくつもの展覧会を共にしてきた田中紗樹さんが、今回その木からインスピレーションを得て、

” UNVOICED “という展覧会をしてくれます。

ぜひ会場で、心地の良いそれぞれのコミュニケーションを体感いただけたら嬉しいです。

 

 

田中紗樹 作品展
UNVIOCED
2023年9月23日(土) – 10月7日(土)
open : 11:00 ~ 19:00(月〜土) / 11:00 ~ 17:00(日)＊会期中無休
会場：noie extent (目黒区八雲1-6-7 緑道沿い)
※徒歩1分のnewton本店の小さなギャラリーにも一部作品を展示いたします。

 

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言葉をもたぬ
木、石、水、土、火
静かで強い存在

ギャラリーの空気は軽やかで静謐
ふと外を見ると
ガラス越し木が佇む
無機質な室内に
生命力をくれる

言葉のない = “UNVOICED”な
存在がくれるもの

 

田中紗樹